改善より改革を‼️
不況には「コスト削減」という話が
必ず出てきます
経済が傾く噂を耳にすると、
社員大勢が集まり、会議を開きます
「そろそろコスト削減が必要かな」
という話が、ちらほら出始めます
不況が始まれば、また会議を開いて
「どこか削れる部分はないか」
とようやく重い腰を上げます
皆、あまり変化をしたくないし、
痛みを感じたくない
お互いの顔色をうかがいながら、
無難な改善案を挙げます
しかし、不況は進みます
さらに不況が進むようならば
「もっと削ろう、さらに削ろう」
とまた会議を開きます
その間に、小さな改善が繰り返され、
小さな痛みを味わうことになりますが、
なかなか立ち直るまでにはいかない
ついに不況が深刻になったとき、
腹を決めます
「このままではいけない。改革を起こそう」
大胆で新しいやり方を決意します
「それは無理だろう」
という意見が出ますが、
不況だからという理由で仕方なく進めます
「数回の改善の後、最後に改革」
という流れです
自然な流れですが、ちょっと待ってください
段階を踏んで、
少しずつコストを下げていくのは、
実は一番効率の悪い方法です
実は一番痛みが大きいパターンであり、
最も効果の小さなパターンです
「小さな痛みを数回した後、激痛」
という流れは、合計すると
一番痛みを長く強く感じてしまう
しかも不況の段階に合わせて、
少しずつ進めるコストカットは、
効果も小さい
時間もかかり、遅いです
いい改善案が出ても、実施が遅ければ、
効果も小さくなります
もたもた始める改善は、
思ったほど不況対策にはなりません
では、不況に強くなるためにはどうするか
不況が近づいていると分かった段階で、
いきなり大きなコスト削減に踏み切ります
はじめから
「改善」ではなく、
いきなり「改革」から始めます
開く会議も、会議は必要最低限に抑えます
コスト削減の目標も、
5パーセントや10パーセントではなく、
いきなり50パーセントでいきます
100万円かかるものを、
50万円でできないか、という発想です
頭のねじが1つ飛ぶくらいではいけない
ねじが2つも3つもぶっ飛んだ
やり方のほうが、
痛みは大きいですが、一度で済みます
これまでのやり方を
大胆に変えようという発想、
それを実行しようとする
行動力が出てきます
根本的にシステムを見直す必要が出てきて、
これが生き残る力になります
大胆な決断は大きな痛みが伴いますが、
痛いのは最初だけであり、一度だけです
何度も小さな痛みを繰り返す「改善」より、
一度の大きな痛みで済ませる「改革」
のほうが、
実は総合的な痛みが小さいのです
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